フリースペース機能(※1)

(※1)一般に、不登校の子どもに対し、学習活動、教育相談、体験活動などの活動を行っている民間の施設を言います。その規模や活動内容は多種多様であり、民間の自主性・主体性の下に設置・運営されています。(文科省「フリースクール・不登校に対する取組」より抜粋)
(※2)当教室では「不登校児童生徒の『指導要録上の出席扱い』に係るガイドライン」(さいたま市教委)、「民間施設についてのガイドライン(試案)」(文科省)に準拠した運営を心掛けています

「コミュニケーション力」を養う時間

  • デジタルゲーム(Switch・スマホ・タブレットなど持ち込みOK)

I Tryジュニアではゲームは「コミュニケーションの練習」と位置付けます。たとえば「フォートナイト」では「バトロワ」のみでプレイしてもらっています。「協力」することをねらいにしています。ですから、たとえば一人でオンラインで教室外の相手とゲームをすることは厳禁となっていますし、もしゲームをする人が誰もいない場合は先生が横で一緒にゲームに入ります。原則として、当教室では一人遊びをさせないようにしています。せっかく教室にいるのだから、せっかく目の前に遊び相手がいるのだから、一緒に遊ぶことが当教室の方針です。ゲームに入るといろいろとその子の本当の姿が見えてきます。ゲーム上のアバターはまさに自分自身の投影です。先生たちはそのアバターの様子を見るためにゲームに参加します。なので、フォートナイトももちろん先生がチームに一緒に入り、一緒に戦います。(なので決して先生が遊んでいるわけではありません。子ども理解のお仕事をしています。当教室の先生になるにはSwitchがある程度できることが必須条件でもあります。)教室には教室用Switchもたくさんあります。自分で持ってきたSwitchで「マイクラ」や「あつもり」「マリカ」をやってもかまいません。そのかわり必ず複数の人とします。

「友達」「仲間」を育てる時間

  • アナログゲーム(ボードゲーム・カードゲーム・テーブルゲーム・麻雀など)

あいさつ代わりのデジタルゲーム。手近に夢中になれるグッズとしてのデジタルゲーム。いつものデジタルゲームは日常の楽しみ。より広い関係性をつくるもの。であればアナログゲームは非日常の楽しみとして、より深い関係性を作っていきます。当教室にあるおよそ50種類のゲームから毎日日替わりで遊びつくしていきます。多様なゲームがあるということは、子どもたちの頭や体の多様なパーツに刺激を与えていくということ。順番を待つこと。ルールを覚えること。ルールを守ろうとすること。輪になって対面すること。横の子の顔を見て、前の子の手の動きを見て、全体の雰囲気を感じて自分がどう動くか考えます。おもんぱかる。気を遣う。様子をうかがう。気を取り直す。みんなで笑う。みんなで怒る。お互いを疑う。アナログゲームは当教室では療育の宝庫です。最近は麻雀も始めています。デジタルゲームでは味わえない、バーチャルではない現実の臨場感と良くも悪くも想定外の突発性(誰かが急にやめる、とか、誰かがずっと考え続けてしまうとか…。)など、その場で対処しなければならないことも多々あります。こうした子どもたちにとってみれば「めんどうくさい」ことが起きるのがアナログゲームでもあり、それを乗り越える知恵が子どもたちを育てます。だからこそ、デジタルゲームではなかなか育てきれない本当の「友達や仲間」という存在がいつの間にか芽生えてきます。

教科学習の時間

  • 意欲能力に応じた個別指導(小中高)、通信制高校レポート指導…。

ニーズのあるお子さまには学力診断テストを行い、本人の十分な理解・納得のもとで下学年のつまずきの再復習や逆にギフテッド傾向のお子さまには上学年に上って先取り指導することも多々あります。学校の一斉指導ではできない、学年や年間指導計画にとらわれないその子オンリーのカリキュラムを作ってアイトライプリントで進めます。学校出席扱いのお子さまや保護者のニーズに応じて在籍校の担任などとケース会議などを開いて活動や学習の状況を共有していきます。

教室内イベント

  • 季節の行事、地域理解、調理実習

ハロウィンやクリスマス会、大掃除、書初めなど季節の行事も積極的に行います。月に1回、地域の食堂を順番に巡って昼食を堪能します。あるいはこちらも月に1度、レシピから買い出し、調理、実食、そして皿洗いまで自分たちで進めます。

外 出

  • 遠足、社会科見学。
    
  

たまに近隣の各種公園にお弁当を持ってハイキングに行きます。
必要に応じて公共交通機関を使って社会科見学や遠足にも行きます。たとえば国会議事堂や都庁南展望室、首都圏外郭放水路(春日部地下神殿)、さいたま地方裁判所裁判傍聴、さいたま市ゴミ処理場、羽田ANA整備場、TBSなどの公的機関や小さな食品工場やコンビニのバックヤードなども見学に行きたいと思います。また、浅草花やしきや川越氷川神社など近隣のアミューズメント施設やシンボル的な施設で仲間と楽しく過ごす遠足にも行きます。

進路支援

  • 進学フェア、高校・専門学校進学説明会、就労支援・自立支援

私立・公立通信制高校、県立パレットスクール、県立単位制高校、サポート校、県立高等技術専門校、私立専修学校高等課程などへの進学支援。各説明会に引率したり在席校の進路指導担当とも随時話し合います。さらに、当教室のグループ事業所として当教室の上のフロアに「アイトライ武蔵浦和センター」があります。18歳以上の方の自立支援・就労移行支援につなげられます。上階センターの職員を講師に招き、高校生に就労のための訓練なども行います。
<進学実績>
私立武蔵野東高等専修学校
埼玉県立大宮商業高等学校定時制
私立慶風高等学校通信制
さいたま市立ひまわり特別支援学校高等部

表 現

  • 美術(図工)、手芸、軽音楽、マンガ、声劇、演劇、書道、ディベート…。

表現することは自分を確認すること。表現によって本来の自分を取り戻します。声優に憧れたりする子には成城学園初等学校の「劇の本」などを使って演劇や声劇の練習などもします。また、意見のやり取りを楽しむ子にはディベートの真似をしながらコミュニケーションの練習をします。イラストやマンガが好きな子は同好会などを作っても楽しいでしょう。

心理面接

定期的に全員に心理面接を行っています。きちんと時間と場所を用意してあげることで、自分に向き合ってくれていることを実感したり、他愛ない話から真剣な話までなんでもお話してもらっています。カウンセリングのなかで気持ちの波や無意識の所作などが見えてきたり、気持ちが整理されてきます。必要に応じて心理教育も行います。

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